ウクライナ東部戦況、3市で「最も激しい戦い」 軍参謀本部
(CNN) ウクライナ軍は6日、東部の戦況に触れ、バフムートとアウディイウカ、マリンカの3市で「最も激しい戦い」が起きていると明らかにした。ウクライナ軍はバフムート防衛に注力して、ロシア軍を疲弊させようと試みている。
軍参謀本部によると、ウクライナ軍は過去24時間でロシアの攻撃を20回あまり撃退。ロシア軍はミサイル4発を発射し、7回の空爆を実施したほか、ウクライナ軍の陣地や集落の民間インフラに対して多連装ロケット砲を10回あまり発射したという。
参謀本部は「敵は引き続き、リマンとバフムート、アウディイウカ、マリンカの各方面で攻勢を仕掛けることに注力している」と述べ、最も激しい戦いはバフムート、アウディイウカ、マリンカで起きているとの認識を示した。
ウクライナ軍によると、ロシア軍はバフムートの完全制圧をめざして攻勢を続けており、ウクライナ軍はこの地域だけ約10回、敵の攻撃を撃退した。
ウクライナ軍東部方面部隊のチェレバティ報道官は6日、国営テレビでバフムートに触れ、依然として敵の攻撃の主要方面になっていると指摘。バフムート地区の前線では、過去1日だけで様々な口径の砲弾を使った砲撃が302回行われたと明らかにした。
チェレバティ氏によると、バフムートのロシア軍は受刑者で補充されたものの損耗が激しく、空挺(くうてい)部隊や自動車狙撃部隊による補強が必要な状況にある。
バフムートを守るウクライナ軍はロシア軍の能力を消耗させ、その士気を打ち砕くことに注力しており、国内外で訓練中の予備役の準備が整った際にロシア軍を駆逐できるようにしておきたい考えだという。