エールフランスとエアバス、228人死亡の09年墜落事故で無罪

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エールフランス447便は09年、大西洋上を飛行中に墜落し乗客乗員228人が死亡した/Eraldo Peres/AP/FILE

エールフランス447便は09年、大西洋上を飛行中に墜落し乗客乗員228人が死亡した/Eraldo Peres/AP/FILE

パリ(CNN) 2009年にブラジル・リオデジャネイロ発パリ行きのエールフランス機が大西洋上で墜落し乗客乗員228人が死亡した事故を巡る刑事裁判で、フランスの裁判所は過失致死罪に問われたエールフランスとエアバスに無罪判決を言い渡した。

19年に以前の捜査が幕引きとなった後、両社はこの事故で果たした役割を巡り訴追されていた。

判事の一人はCNN提携局BFMTVに「当時の科学を踏まえると、刑事責任は問えないように見える」と述べた。

BFMTVによると、検察は裁判所に対し、いずれの会社にも責任を負わせることができないと認める異例の対応を取っていた。

一部の遺族の代理人弁護士は判決について「どう満足すればいいかわかりようがない」と不満を示した。

ただ、裁判所はエアバスやエールフランスの一部の行為に無謀な行為があったと認定した。エアバスについては航空機の速度や高度を測るピトー管に欠陥がありながら取り換えなかったという。この問題は以前もエアバス機に影響を与えたことがあった。

エールフランスはピトー管の問題に関する過去の報告をパイロットに注意喚起していなかったという。

両社は今後、民事裁判で損害賠償責任を問われる。次回審問は9月4日の予定。

エールフランス447便、A330型機は09年、大西洋上を飛行中に墜落した。死傷者の出る大半の事故は離陸や着陸時付近で起きるため、墜落には謎があるとされた。

フランスの航空事故調査局は12年、問題は最初にピトー管の凍結から生じたと断定。このセンサーが機能不全になると自動操縦装置が解除され、パイロットらは信頼できる飛行データを受け取れなくなり、墜落に至ったと判断した。

エアバスは19年、欧州航空安全機関からの指示を受けピトー管を改良した。

両社が有罪となった場合は1社あたり22万5000ユーロ(約3300万円)の罰金が科される可能性があった。

エアバスは、同社が安全第一の企業文化を重視する姿勢を保っているとの声明を発表。エールフランスの広報担当者も乗客と乗員の安全性が最優先だと述べた。

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