ウクライナ産穀物に対する輸入禁止、ポーランドが解除で合意
(CNN) ポーランドが21日にウクライナ産穀物に対する輸入禁止を解除することで合意したことがわかった。当局者が明らかにした。
首相府はツイッターへの投稿で、閣僚の発言を引用し、付属書類に記載されている品物については21日午前0時からポーランドでの通過を始めると明らかにした。
電子的な「密封」を行うなどすることで、ポーランド国内に品物が残ることを防げるという。
ウクライナのスビリデンコ経済発展貿易相によれば、ウクライナ政府はポーランドからの農作物の輸送に関する技術的な側面についての公式な連絡を待っているところだという。
輸入禁止解除の発表の前には、ウクライナとポーランドによる交渉が18日、ワルシャワで行われていた。
ポーランドは、国内の農産品市場を不安定化から守るためとして、ウクライナからの穀物などの食糧品輸入を禁止すると発表していた。
ロシアはウクライナに侵攻した時点で、ウクライナ産の穀物をアフリカや中東に輸出するために使われていた港湾や海上輸送路を封鎖した。飢餓の拡大を懸念した欧州連合(EU)は、世界市場への流通を促すため、ウクライナ産の穀物に対する関税を停止。ウクライナ産の穀物がポーランドに流入したが、大部分は同国内に滞留して価格を押し下げ、ポーランドの農家が多額の損失を被る状況となっている。