スロバキアもウクライナ産穀物の輸入停止 ポーランド、ハンガリーに続き
(CNN) 中欧スロバキアの政府報道官は17日、CNNの取材に対し、ウクライナ産穀物の輸入を一時停止したと明らかにした。
報道官によると、作業部会が同日開かれ、結果は追って公表されるという。
ウクライナからの穀物などの食糧品を巡っては、最近ポーランドとハンガリーが安価な農産物の急増を受けて輸入を禁止したばかり。
ポーランド首相府はこの措置について、「ポーランドの農産品市場を不安定化から守るため」と説明している。
これに対してウクライナは「ポーランド側の決定を遺憾に思う」と述べ、不正が疑われる場合は捜査でポーランドに協力する用意があるとした。
ハンガリーのイシュトバーン・ナジ農相も16日、穀物や油糧種子などウクライナからの農産品の輸入を一時的に禁止すると発表した。
ロシアはウクライナに侵攻した時点で、ウクライナ産の穀物をアフリカや中東に輸出するために使われていた港湾や海上輸送路を封鎖した。飢餓の拡大を懸念した欧州連合(EU)は、世界市場への流通を促すため、ウクライナ産の穀物に対する関税を停止した。
以来、ウクライナ産の穀物がポーランドに流入したが、大部分は同国内に滞留して価格を押し下げ、ポーランドの農家が多額の損失を被っている。