ウクライナ東部バフムート、「前例のない」戦いに 通りごとに戦闘
(CNN) ウクライナ軍とロシア軍が激しい戦いを続けているウクライナ東部バフムート市での戦況について、ウクライナ軍報道官は、過去24時間で100回近い砲撃が行われたと明らかにした。
両軍が街の支配をめぐって、通りごと、あるいは家ごとに約30の戦闘が行われたという。
ウクライナ軍が新たに公開した映像は戦闘の激しさを物語っている。
映像の一つでは、ウクライナ軍の兵士が集合住宅の1階から銃撃を行っているが、部屋の角は完全に吹き飛ばされて粉々になっている。
銃を撃ち合う音や爆発の音が途絶えることはなく、報道官は前日について「過去数十年で前例のない、最も血にまみれた戦闘」と形容した。
ロシア国防省は16日、ロシアの民間軍事会社ワグネルの戦闘員がバフムートの北部と南部の2区画を占領したと主張した。ロシア国営RIAノーボスチ通信が伝えた。
CNNはこの報道について独自に確認ができていない。しかし、米シンクタンク「戦争研究所」は、位置情報を基にした映像で、ロシア側の主張を支持しているようだ。
ウクライナ軍の報道官によれば、ロシア軍は15日にチャシブヤールから西に向かうバフムートの主要な補給路沿いにある街への攻撃を開始した。