ザポリージャ原発内でロシアの地雷爆発、ウクライナ企業報告
(CNN) ウクライナの国営原子力企業「エネルゴアトム」は15日までに、同国中南部ザポリージャ州にある欧州最大級のザポリージャ原子力発電所の原子炉機関室近くでロシア軍が仕掛けた地雷が爆発したと報告した。
報告は13日で、被害の程度や爆発の原因などは伝えられていない。
同社は声明で、ロシアの占領者たちは敷地周辺に地雷を敷設することによって同原発の軍事基地化を図り続けているとし、この行動が相応の結果につながらざるを得ない状況にあるとした。
同原発は侵攻したロシア軍が約1年にわたって占領しているが、ウクライナ人の職員が放射線管理など日々の運用業務を強いられるいびつな状態が長く続いている。ウクライナ、ロシアの双方は同原発を巡って核テロの威嚇と非難し合っている。
この中で国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長はザポリージャ原発の周辺に安全保護区域を設定し、原子力災害の発生を阻むことを提案。実現させるためロシアなども訪問し政府幹部と交渉しているが大きな成果は上がっていない。