ウクライナ南部ヘルソン州、ロシア軍の攻撃で2人死亡 復活祭前に警戒
(CNN) ウクライナ南部ヘルソン州の当局は13日、ロシア軍の攻撃で民間人2人が死亡したと明らかにした。正教会の復活祭を今週末に控え、ウクライナ各地の当局はさらなる安全対策を講じている。
ヘルソン州軍政当局のトップ、オレクサンドル・プロクジン氏は、45歳の男性がヘルソン市内で死亡したとテレビで明らかにした。ロシア軍による公園への砲撃で負った傷が死因だという。
もう1人の犠牲者はジミーウカ村で「ロシア軍が空からの誘導式の爆弾で学校の建物を攻撃した」ときに亡くなった。この他に1人が負傷したという。
プロクジン氏によると、ロシア軍は12日にヘルソン州の解放された地区を46回攻撃した。ヘルソン市は砲撃を5回受けた。
同氏はまた正教会の復活祭を今週末に控え、安全対策にも言及した。住民の安全を確保するための措置として午後8時から午前6時までを外出禁止とし、この間、住民は教会や墓地を訪れることはできない。
同氏は「墓地には地雷の危険があり、ロシア軍が攻撃する可能性が非常に高いため、こうした措置を取らざるをえない」と説明。また「こうした規則を理解し、従って欲しい」と住民に呼びかけた。
現時点でヘルソン市には戦争前の人口の20%にあたる6万人が残っている。