米機密文書の流出、容疑者の空軍州兵を逮捕
(CNN) ウクライナ侵攻などに関する米軍の高度な機密文書が大規模に流出した問題で、ガーランド米司法長官は13日、マサチューセッツ州空軍州兵に所属するジャック・テイシェイラ容疑者(21)を逮捕したと発表した。
ガーランド氏は記者会見し「連邦捜査局(FBI)が本日午後に容疑者を逮捕した」と述べた。逮捕は「機密の国防情報の不正な持ち出し、保持、送信の疑い」に関係していると説明した。テイシェイラ容疑者は連邦裁判所で罪状認否を行うという。
逮捕を受けて、空軍はテイシェイラ容疑者の経歴を公開した。それによると、テイシェイラ容疑者の階級は一等空兵で、2019年9月にマサチューセッツ州空軍州兵に入隊した。通信関係の業務を担当しており、「世界にまたがる広大なコミュニケーションネットワーク」が正常に作動するよう管理していたという。
記録によると、テイシェイラ容疑者は空軍功労勲章を授与されており、この勲章は同容疑者の年齢と階級としては標準的なものだという。
機密文書の流出に関しては、米紙ワシントン・ポストが12日に米軍基地で働く若い男性がビデオゲームファンの間で人気のあるソーシャルメディアプラットフォーム「ディスコード」で情報を流したと報じていた。
国防総省のライダー報道官は13日、機密情報の漏洩(ろうえい)は「意図的な犯罪行為」であり、そうした情報をどのように保護するか省内で検討していると述べた。機密情報の配布リストを見直し、共有方法などを評価するという。