トルコ大統領、シリアでISIS指導者を殺害と発表
(CNN) トルコのエルドアン大統領は4月30日、同国の情報機関がシリアで過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)の指導者を殺害したと発表した。
エルドアン大統領は放送の中で、国家情報機構(MIT)が「アブフセイン・フセイニ・クラシ」という男を「長い間」追跡していたと述べ、「この人物は、MITが昨日シリアで実施した作戦によって無力化された」と発表。「今後はテロ組織に対する差別なき戦いを継続する」とした。
さらに、テロに対するトルコの戦いは欧州の安全保障の役に立つと強調、欧州は「このことを認識していない、あるいは認識したがらない」と主張した。
ISISは前任の最高指導者が昨年10月にシリアで殺害されたことを受け、クラシ指導者を後継に指名していた。
エルドアン大統領はこのところ、病気のため公の場に姿を見せることが減り、重要な選挙を2週間後に控えて健康状態が悪化していると報じられていた。
25日にテレビで放映されたインタビューでは、エルドアン大統領が質問の途中で席を立ち、戻ってくると「深刻なウイルス性胃腸炎」を患っていると説明した。
その後エルドアン大統領は自宅で静養するよう医師に勧告され、多数の公的行事で出席を見合わせていた。