米軍がヘリコプターで急襲、ISIS幹部ら3人死亡 シリア
(CNN) 米中央軍の報道官によると、米軍のヘリコプターが17日早朝にシリア北東部で急襲作戦を実行し、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の幹部1人と武装メンバー2人を殺害した。
この幹部は中東と欧州でのテロ攻撃を担う計画の立案者だという。中央軍は同日午後、この幹部をアブダルハディ・マフムド・アルハジ・アリという人物と特定した。
中央軍によると、米国の情報機関がISISが国外で当局者を拉致する計画を把握し、今回の作戦が実行された。
米軍に人的、物的被害はない。民間人の死傷者もいないという。
中央軍のクリラ司令官は声明で「今回の急襲はこの地域でのISISの活動に大きな打撃を与えるが、ISISの作戦実行能力を根絶してはいない」と述べ、ISISが依然中東以外の地域で攻撃を行う野心を持っていると指摘。ISISに対する作戦を続ける姿勢を示した。
米国はISISの再拡大阻止のためシリア、イラク両国で掃討作戦を続けている。中央軍によれば、1週間前にはシリア東部でもヘリによる急襲作戦を実行し、ISISの工作員ら3人の身柄を拘束した。