バッキンガム宮殿前で男を逮捕、敷地内に物を投げ込む 英
(CNN) 英ロンドンのバッキンガム宮殿前で2日、敷地内に散弾銃の薬きょうとみられる物体を投げ込んだとされる男が逮捕された。
ロンドン警視庁は同日午後7時ごろ出動し、攻撃的な武器を所持した疑いでこの男を逮捕した。さらに、男が持っていた不審なかばんを爆破処理した。
警視庁幹部によると、現場で発砲があったとの報告はなく、警官や市民にけがはなかった。男が投げ込んだ物体の分析が進められている。
チャールズ国王とカミラ王妃は当時、バッキンガム宮殿にいなかった。
ロンドンでは6日に予定される国王の戴冠(たいかん)式を前に、警察と治安当局が警戒を強めている。世界各国の元首らが集まり、沿道には多くの市民が詰めかける見通しだ。
英国では昨年エリザベス女王が死去してから、君主制に反対するグループがたびたび王室の行事で抗議活動を展開してきた。
3日以降は、平和的なデモに対する警察強化を認めた治安法が適用される。建物などに体を固定する「ロックオン」のような抗議行動に、最大で禁錮6カ月または無制限の罰金が科せられる可能性がある。