プーチン氏、ウクライナのロシア兵をナチスと戦った赤軍と同一視

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演説するプーチン大統領=9日、ロシア首都モスクワの赤の広場/Gavriil Grigorov/Sputnik/Reuters

演説するプーチン大統領=9日、ロシア首都モスクワの赤の広場/Gavriil Grigorov/Sputnik/Reuters

(CNN) ロシアのプーチン大統領は9日に行った戦勝記念日の演説の末尾で、ウクライナで戦うロシア兵を第2次世界大戦でナチス・ドイツ撃退に寄与したソ連軍と同一視する誤った見方を示した。

プーチン氏はウクライナ侵攻を正当化する目的でソ連によるナチス・ドイツ撃退を持ち出すことが多い。ウクライナのゼレンスキー大統領がユダヤ系であり、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)で親戚を亡くしている事実を無視して、侵攻の狙いはウクライナの「非ナチス化」にあると主張している。

プーチン氏は今回、式典に姿を見せた「特別軍事作戦」の参加者に触れ、「彼らは職業軍人や部分動員で軍に加わった人たちだ。私は友人の皆さんを歓迎する」と発言。

さらに「我々の英雄的な祖先は大祖国戦争(ロシアでの独ソ戦の呼称)において、国の結束以上に強力なものはないことを証明した」とも述べた。

一部の専門家の間では、プーチン氏は「ヒトラーと同様の計略や戦術」を用いて侵攻を正当化しており、ドイツによる1941年のソ連侵攻と同じ過ちを犯しているとの指摘もある。

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