タイ下院選 軍事政権に打撃、野党「前進党」が第1党か
タイ・バンコク(CNN) タイで14日、下院の総選挙が行われた。有権者は軍事政権に驚きとなる打撃を与え、反既得権益層を掲げる進歩的な政党を支持した。今回の選挙結果は、長年にわたる軍政が続いてきたタイで政治の流れを変える可能性がある。
98%超の開票が行われ、推計ではいずれも野党の「前進党」が149議席、「タイ貢献党」が138議席を獲得する見通し。
前進党のピタ・リムジャラーンラット党首は15日未明、ツイッターへの投稿で、政権を率いる準備ができていると述べた。
ピタ氏とタイ貢献党のペートンタン・シナワトラ氏/Getty Images/Reuters
しかし、実際に誰が首相となるのかは不明。
軍事政権時の憲法では、最終的に誰が政権を樹立するのかについて、軍が影響力を持つ上院に大きな発言権がある。次期首相の選出と政権樹立には上下院合計750議席の過半数を確保する必要がある。