ウクライナ前大統領、ダム決壊は反攻に「影響なし」
(CNN) ウクライナのポロシェンコ前大統領は7日、CNNに対し、ウクライナ南部ヘルソン州でおきたダムの決壊について、ウクライナにとって「大惨事」だったと述べた。ポロシェンコ氏は「我々は心を痛めている。これは21世紀最大の人為的な大惨事だ」と語った。
ポロシェンコ氏はウクライナ首都キーウからCNNの取材に答え、砲兵のトラックが南部の旅団に向かっているとし、現在は反転攻勢のための準備を終える作業が行われていると述べた。
ポロシェンコ氏は、ダムの決壊について、反攻を阻止するためにロシア軍が行った可能性があるとしながらも、ウクライナ軍による反攻を止めることはできないとの見方を示した。ポロシェンコ氏は、ダムの決壊は民間人には惨事だが、ウクライナ軍にとってはそうではないとし、「何ものもウクライナ軍の兵士を止めることはできない」と述べた。
ポロシェンコ氏は腕時計を見ながら、反攻は「数時間以内に始まる」と述べた。さらに「数時間以内だ、数日以内ではなく、数時間」と述べた。CNNはこの発言について独自に確認ができていない。
西側の当局者はウクライナによる反転攻勢が始まった兆候を確認している。北大西洋条約機構(NATO)の当局者は6日、過去48時間にウクライナの東部で戦闘が大幅に増加したと明らかにした。ウクライナ軍がロシア軍の防衛線の弱点を探っているという。