アンモニアのパイプラインが破損 ウクライナ北東部
(CNN) ロシア国防省は7日に発表した声明で、ウクライナが北東部ハルキウ州にあるアンモニアのパイプラインを爆破したと非難した。
声明によれば、5日のモスクワ時間午後9時前後、同州マシウティウカ村の周辺でウクライナの破壊工作・偵察チームがアンモニアのパイプラインを攻撃したという。
「このテロ行為の結果、民間人の中に被害者が出ている。彼らは必要な医療措置を受けた」と、声明は述べた。
一方ウクライナの当局者は、ロシアが砲撃によってパイプラインを破損させたと主張。ハルキウ州の軍政トップが5日、砲撃による破損を最初に報告し、6日にも再度砲撃が行われたと述べていた。
同トップは7日のSNSテレグラムへの投稿で、現時点での測定の結果、現場のクピャンスク地域に位置する各集落の大気からアンモニアは検出されていないと述べた。
CNNはどちらの主張も独自に確認できていない。
ロシア外務省の報道官は7日の会見で、破損したアンモニアパイプラインの修復に1~3カ月かかると説明。同パイプラインは黒海経由の穀物輸出合意にとって重要な施設だったとの見方も示した。
国連によれば、当該の「黒海穀物イニシアチブ」はロシア、トルコ、ウクライナ、国連で立ち上げた。穀物及び関連する食材、アンモニアを含む肥料を、指定されたウクライナの港湾から世界市場へ安全に輸出する仕組みとして位置づけられている。