英、IAEAに追加の資金援助 ウクライナでの作業を支援

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ザポリージャ原発を訪問するIAEAのグロッシ事務局長=5月29日、ウクライナ南部/Andrey Borodulin/AFP/Getty Images

ザポリージャ原発を訪問するIAEAのグロッシ事務局長=5月29日、ウクライナ南部/Andrey Borodulin/AFP/Getty Images

(CNN) 英国が国際原子力機関(IAEA)に対し、ウクライナでの作業を支援するために75万ポンド(約1億3000万円)の追加の資金援助を行うことがわかった。英国の外務・英連邦・開発省(FCDO)が7日、明らかにした。

FCDOによれば、今回の追加支援によって、ウクライナの原発の安全に対する英国の支援の総額はウクライナでの戦争の開始以降で500万ポンドとなった。

IAEAに常駐する英国の代表は7日、オーストリア・ウィーンで開催されたIAEA理事会に出席し、「ロシアによるウクライナの民間インフラに対する野蛮な攻撃とザポリージャ原発の違法な管理は、全ての国際的な核の安全と治安の規範に反している。ロシアは核の安全基準を守ると主張しているものの、その行動はそうではないことを物語っている」と述べた。

IAEAのグロッシ事務局長は理事会で、ウクライナの核の安全に関する最新の報告書を発表した。FCDOによれば、報告書はウクライナの原発施設の安全状況について概説しており、特に冷却水をカホウカ・ダムに頼っているザポリージャ原発の状況に深い懸念を示した。

FCDOによれば、英国は、ザポリージャ原発に対する途切れることのない電力供給を求めるウクライナの呼び掛けに同調し、ロシアの同施設からの完全撤退とウクライナに対する違法な侵略戦争の終結を引き続き求めていくという。

ザポリージャ原発は6基の原子炉を備える欧州で最大規模の原発施設。大部分は旧ソ連時代に建設されたが、1991年にウクライナが独立を宣言して以降はウクライナの所有物となっている。

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