ウクライナ南東部で激しい戦闘
(CNN) ロシア軍とウクライナ軍の双方がウクライナの東部ドネツク州と南東部ザポリージャ州の州境で激しい戦闘を報告した。この地域では、ウクライナ軍が反攻を進めるなかで、集落の一部を奪還している。
戦闘の大部分はベリカノボシルカの南と南西で起きている。この地域ではウクライナ軍がモクリヤリ川に沿って前進を試みているという。「ジオロケーション」と呼ばれる手法で場所を特定した動画によれば、ウクライナ軍は10日にモクリヤリ川に沿って、いくつかの集落を奪還していた。
ロシアの著名な軍事ブロガーのアレクサンドル・コッツ氏によれば、ウクライナ軍は川に沿って前進していた。
コッツ氏はSNSへの投稿で、ウクライナ軍が両岸に沿って移動し、いくつかの地点では川よりも高い場所に足場を築くことができたと指摘。ウクライナ側がより多くの戦力で圧力をかけてくるため、ロシア側は別の場所から予備の部隊を移さざるを得なくなるとの見通しを示した。
コッツ氏によれば、霧や雨といった天候が作戦に影響を与えている。兵站(へいたん)にとって援護となる一方で、航空機やドローン(無人機)の飛行を妨げているという。
ウクライナのマリャル国防次官は11日、ウクライナ軍が同地域で5キロから10キロ前進したと述べていた。
ザポリージャ州の軍当局者によれば、ロシア軍は過去24時間で、前線の後方にあるいくつかの集落に対して計74発の砲撃を行った。
親ロシア派の当局者によれば、ザポリージャ州のロシア軍の占領下にある地域で11日、ウクライナの破壊工作のグループがロシアの防衛線に接近しようとして阻止された。