ワグネル戦闘員、ロシア南部ロストフ州入りか 州知事は平静呼び掛け
(CNN) ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏は24日までに、自社の戦闘員がウクライナと国境を接するロシア南部ロストフ州に入ったと述べた。
プリゴジン氏は「我々はいまロストフに入っている。国防省の部隊、むしろ我々の道をふさぐために投入された徴集兵と言うべきだが、彼らは脇に退いた」と説明。ワグネルの部隊は「あらゆる場所で国境を越えている」と付け加えた。
「国境警備員が我々を出迎え、戦闘員と抱擁を交わした」とも述べた。
プリゴジン氏はさらに、ショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長が「母国を守る用意のある(ワグネルの)従順でない部隊を壊滅させる決定を下した」と非難した。
自身の邪魔をする者への警告も発し、「我々の道をふさぐものはすべて破壊する」としている。
CNNはこうした主張を独自に確認できていない。
一方、ロストフ州のゴルベフ知事は住民に対し、平静を保ち自宅から離れないよう呼び掛けた。
ゴルベフ氏はSNSテレグラムへの24日の投稿で、「現在の状況では秩序維持の努力を最大限に集中することが求められる。法執行当局は州の住民の安全を確保すべく、あらゆる必要な措置を講じている」と説明。必要がない限り自宅から離れないよう要請した。