ウクライナ軍の反攻、初期段階は「期待下回る」 西側当局者

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東部ドネツク州の前線近くでロシア軍の陣地へ多連装ロケット砲を発射するウクライナ軍/Oleksandr Ratushniak/Reuters

東部ドネツク州の前線近くでロシア軍の陣地へ多連装ロケット砲を発射するウクライナ軍/Oleksandr Ratushniak/Reuters

(CNN) 西側諸国の当局者らは22日までに、ウクライナ軍の反転攻勢は初期段階においてはさほど成功しておらず、ロシア軍は西側の予想を上回る能力を示しているとの見方を示した。

西側の当局者2人と米軍の高官1人がCNNに明らかにした。

当局者の1人は、反攻は「どの前線においても期待以下」だと述べた。

西側の評価によると、ロシア軍の防衛戦は十分に強化されており、このためウクライナ軍は突破しあぐねている。加えて、ロシア軍はミサイル攻撃や地雷でウクライナ軍の装甲車両などを立ち往生させるのに成功しており、また空からより効果的に攻撃している。複数の当局者はCNNに、悪天候がウクライナ軍にとって問題となっているとも語った。

ただし、当局者らは反攻はまだ初期段階にあり、米国を含むウクライナの同盟国は時間が経つにつれウクライナ軍が領土を奪還できると「楽観的にとらえている」とも述べた。ここ数週間で徐々に始まった反攻の進捗(しんちょく)状況について、より詳細な評価は少なくとも7月ごろまで待たなければならないとみられる。

当局者らはまた、ウクライナ軍がロシア軍の戦術と防衛に適応しているとも指摘。直近ではロシア軍機の撃墜にも成功している。

当局者の1人は、究極的には反攻はウクライナ、ロシア双方にとって「タフなドライブ」となっており、双方に大きな損失をもたらしていると指摘した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、反攻の進展が「望んでいたよりも遅い」ことを認めた。

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