タイタニック潜水艇、「息子に席を譲った」 犠牲になった実業家の妻が語る
クリスティーンさんによると、スレマンさんは立体パズルのルービックキューブが得意で、ツアーにも持参。3700メートルの深海で解く記録に挑戦すると話していたという。
クリスティーンさんと娘のアリナさん(17)は、支援船の上で潜水艇との連絡が途絶えたという知らせを受けた。最初はどういう意味か分からなかった。支援船に乗っていた全員が、潜水艇は浮上できると信じていた。
だが96時間が過ぎた時点で、クリスティーンさんは希望を失い、親族に「最悪の事態を覚悟している」とメッセージを送った。
今後、気持ちの整理がつく日が来るとは思えないが、娘と一緒にルービックキューブを習い、シャーザダさんの事業も引き継いでいきたい。クリスティーナさんはそう話している。