ワグネル戦闘員、ウクライナに残留 脅威なしとゼレンスキー氏

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ウクライナに留まるワグネル戦闘員について脅威はないとの見方を示したゼレンスキー氏/Efrem Lukatsky/AP

ウクライナに留まるワグネル戦闘員について脅威はないとの見方を示したゼレンスキー氏/Efrem Lukatsky/AP

(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は7月1日までに、ロシアの民間軍事企業「ワグネル」の戦闘員がウクライナ東部にとどまっているものの、少人数のため脅威を及ぼす存在になっていないと述べた。

首都キーウを訪れたポーランド、リトアニア両国大統領と共に臨んだ記者会見で明らかにした。東部ルハンスク州のロシアの占領地内にいるとし、ワグネル戦闘員の多くがウクライナ軍に殺害され、その人数は2万人余に達するともつけ加えた。

また、ワグネル戦闘員はウクライナ北部で国境を接するベラルーシにも配備されているが、この部隊の規模は大きなものでないため脅威を与えていないとも指摘した。

ゼレンスキー氏は、軍司令官の報告に触れながら、ウクライナ北部の情勢に変化はなく、制御されているとも説明した。

ワグネル創設者のプリゴジン氏を説得し反乱を中止させたとするベラルーシのルカシェンコ大統領は先に、ワグネル部隊にベラルーシ内の放棄された土地の一部の提供や利用を申し出たと発表。ただ、部隊がベラルーシ内に野営地を築くわけではないとも続けていた。

同大統領は6月30日、ワグネル戦闘員を自国に招待し、軍の訓練に当たらせる提案を示したことも明らかにした。ベラルーシ国営のベルタ通信社によると、同国の独立記念日に際しての演説で表明した。

「ワグネルの教官役が戦闘経験を伝えてくれるのなら、我々は受け入れるだろう」と続けた。

一方、米国防総省のライダー報道官は7月1日までに、ワグネル部隊が武装反乱の終息後もウクライナ内に依然残っていることを確認した。この部隊の特定の配備状況や今後の移動の有無について臆測はしないとも話した。

ロシアのプーチン大統領は武装蜂起の収拾にめどがついた後の全国向け演説で、ワグネル戦闘員の処遇に言及。国防省や他の法執行機関と契約して国家への奉仕を続けることや家族や友人の元へ帰ることが可能とし、望むのならベラルーシへ移ることも出来るとしていた。

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