ゲラシモフ参謀総長が公の場に、ワグネル反乱後初 ロシア国防省の映像
(CNN) ロシア国防省は、ゲラシモフ参謀総長が9日に公の場で発言したとみられる映像を公表した。ゲラシモフ氏が公の場に姿を見せたのは、先月に発生したロシアの民間軍事会社ワグネルによる反乱後で初めて。
国防省はSNSに投稿された動画で、ゲラシモフ氏は、ウクライナ軍がクリミア半島の標的を攻撃しようとしたとの報告を聞いていると説明した。ゲラシモフ氏が公の場に姿を見せるのは珍しい。
CNNは今回の動画がいつ撮影されたのか独自に確認できていない。
ワグネルによる武装蜂起が短期間で収束して以降、ゲラシモフ氏らロシア軍幹部の所在について数週間にわたり疑問の声が出ていた。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は先月、西側当局者の見方として、ワグネル創設者のエフゲニー・プリゴジン氏はゲラシモフ氏やショイグ国防相の拘束を計画していたと報じた。欧州の安全保障の情報筋2人はWSJの報道について、プリゴジン氏が軍幹部を拘束したいとの願望を表明した可能性は高いものの、そのための成功の可能性のある計画があったかどうかの評価はないと述べた。