ウクライナ空軍へのF16戦闘機訓練、11カ国が支援
(CNN) ウクライナのレズニコウ国防相は11日、ウクライナ空軍パイロットへのF16戦闘機の訓練を行う連合の結成について11カ国と合意したと明らかにした。
レズニコウ氏は北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議が開催されているリトアニア首都ビリニュスから「ウクライナ空軍へのF16戦闘機訓練のための連合が結成された。パートナーの11カ国とウクライナが規約をまとめた覚書に署名した。ここに至るまでに際立った指導力を発揮したデンマークとオランダに特に感謝したい」とツイートした。
米国製のF16については、ウクライナのゼレンスキー大統領や当局者らは西側諸国との交渉でF16の獲得を優先事項としてきた。これまでのところ、ウクライナへのF16の供与を約束した国はない。
CNNは5月に、F16の供与に関する協議に詳しい情報筋の話として、欧州の同盟国がF16をウクライナに輸出することをバイデン米大統領が認めると示唆したと報じた。
米国防省は同月、「ウクライナへのF16の供与は長期的な支援におけるものであり」、現在展開されている反転攻勢のためではないと述べた。
保有するF16の一部をウクライナに供与する意向を示しているオランダを含め、欧州の一部の国がF16を運用している。だがこの戦闘機には機密性の高い米国の技術が使われているため、第三国への移送には米国の承認が必要となる。