スーダン準軍事組織が住民処刑、西ダルフールの「戦争犯罪」 人権団体が非難
RSFの戦闘員は、ミステレイを守ろうとした人たちを瞬く間に圧倒し、男性を処刑しただけでなく、女性や子どもも負傷させた。
5月28日にミステレイを襲撃したRSF戦闘員の数は確認できていない。
ミステレイの病院なども襲撃され、建物の多くが放火された。住民は略奪の被害に遭ったと訴え、家畜や金品、携帯電話、家具などを盗まれたと証言している。
衛星画像や火災検出データは、西ダルフール州でほかにも6町村が焼き払われたことを示していた。
住民の多くは国境を越えて隣国チャドに避難した。途中で遺体を見たという証言もある。
HRWはチャドに逃れた29人から話を聞いた。住民の1人はこう証言している。「わずか数時間で何もかも失われた」「住宅や小屋や店があったのに、日没前に隠れ場所から出てみると本当に何もなくなっていて、たくさんの人たちが行方不明になった人を捜していた」