米兵が「意図的に」軍事境界線を越境、北朝鮮で拘束か
韓国・ソウル(CNN) 米国のロイド・オースティン国防長官は18日の記者会見で、米兵1人が韓国と北朝鮮の軍事境界線を意図的に越え、北朝鮮に入ったことを明らかにした。
米陸軍によると、北朝鮮に侵入したのは2021年に入隊したトラビス・キング2等兵。陸軍当局者によれば、暴行事件で懲戒処分を受け、米軍から離脱させられる予定だった。
キング2等兵は民間人として共同警備区域(JSA)ツアーに参加した際に、軍事境界線を越えて北朝鮮に侵入した。在韓米軍のアイザック・テイラー報道官は18日、キング2等兵がJSAツアーの最中に「許可なく意図的に」境界線を越えたと説明した。
韓国側から見た軍事境界線の「板門店」。奥にある建物は北朝鮮の板門堂=5月9日/Jeon Heon-Kyun/Reuters
現在は北朝鮮に拘束されていると思われ、米軍は朝鮮人民軍に働きかけて事態の解決に当たるとしている。
別の米当局者によれば、キング2等兵が亡命しようとしていた形跡はなかった。
キング2等兵は暴行事件で懲戒処分を受け、米韓の地位協定に基づき韓国国内の施設で50日間勾留された後、米国へ帰国させるため空港へ連れて行かれた。しかし護送官が税関を通過できなかったことから、キング2等兵はその後、空港を離れた。
米国務省のマット・ミラー報道官は18日、同省はまだ北朝鮮にも中国などにも接触していないと述べ、この問題は同省が主導すると説明。「我々は引き続き彼らと緊密に連携する。もしも国務省が講じられる措置があれば、当然ながらそうした措置を講じることをいとわない」とした。