ゼレンスキー氏、戦時中に休暇取得の議員や公務員を叱責
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は25日夜の演説で、戦争中に休暇を取る議員や公務員を厳しく叱責(しっせき)した。
演説内容の公式英訳によると、ゼレンスキー氏は「多くのウクライナ国民は毎日一つのことに集中している。自分のことや自分の欲求ではなく、国家や生活を守ることに専念している」と前置き。そのうえで「だが残念ながら、戦争はどこか遠くの出来事だと思っている者が一部にいる」と指摘した。
ゼレンスキー氏は議員や当局者などの公職者に直接語りかけ、「ウクライナ国内で国民のために」働くよう要請した。
「いまは人々が毎日国のための兵器探しに奔走し、火砲やミサイル、ドローン(無人機)の調達にすべての関心が集まり、我々の兵士がウクライナのために獲得した精神力を絶えず目の当たりにしている時だ。国民は勝利や自由の維持のため可能、不可能を問わず力を尽くしている。そんな時にウクライナの国益ではなく、裏切りや『ビーチ』、私腹を肥やす行為を優先すれば、少なくとも激しい怒りを招く」としている。
ウクライナメディアではこのところ、公務員の汚職疑惑が相次ぎ報じられている。