イスラエル軍、ジェニンでパレスチナ人3人殺害 「テロ組織メンバー」と発表
(CNN) イスラエル軍は6日、占領地のパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区にあるジェニン難民キャンプで、テロ下部組織のメンバーとされるパレスチナ人3人を殺害したと発表した。
イスラエル軍の発表によると、3人のうち1人が同組織のリーダーだった。グループが使っていた車両から、M16自動小銃1丁が押収された。
目撃者によれば、イスラエル軍の兵士らが現場から車両ごと遺体を運び去ったという。
パレスチナ保健省は今のところ、この件について声明を出していない。
自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの報道担当者は、イスラエルの「シオニスト(ユダヤ人民族主義者)」による「新たな犯罪」だと非難。占領者は責任を免れないと断じ、パレスチナ人は抵抗を続けると述べた。
ジェニンでは先月、イスラエル軍が大規模な掃討作戦を実施し、パレスチナ人少なくとも12人が死亡。難民キャンプに大きな被害が出ていた。
またパレスチナ保健省によると、西岸地区の中心都市ラマラ近郊の村ではこの週末、パレスチナ人男性がイスラエル人入植者らに撃たれて死亡した。これに対して米国が非難声明を出し、イスラエル人2人が逮捕された。西岸地区でパレスチナ人を襲ったイスラエル人入植者が逮捕されることは珍しい。
一方、イスラエル中部のテルアビブでは5日夜、パトロール中の当局者が武装したパレスチナ人に撃たれて死亡し、銃撃犯も射殺された。