ロシア軍の攻撃で穀物1.3万トン被害 ウクライナ南部
(CNN) ウクライナのクブラコウ・インフラ相は23日、南部オデーサ州のドナウ川にあるイズマイール港へのロシア軍の攻撃で、輸出用の穀物1万3000トンが一夜にして失われたと明らかにした。
クブラコウ氏によると、被害を受けた穀物はエジプトとルーマニアに輸出される予定だった。
攻撃にはイラン製のドローン(無人機)「シャヘド」が使われ、民間の穀物ターミナルや倉庫、貨物施設も損壊したという。
クブラコウ氏はイズマイール港の輸出能力が15%落ちたと述べ、ロシアはウクライナの農産物輸出を組織的に阻止しようとしていると非難した。
同氏はまた「諸港への攻撃で、この1カ月で計27万トンの穀物が失われた」と明らかにした。
ロシアは先月、ウクライナ産穀物の黒海経由の輸出を認めていた協定から離脱。ロシアのプーチン大統領は22日、世界が現在直面している食糧危機でロシアは「偽善的に非難されている」と述べ、ロシアは「アフリカにとって信頼できる食糧供給国であることに変わりはなく、今後もそうだ」と主張した。