ニジェール軍事政権、フランス大使に48時間以内の出国を命令
(CNN) 西アフリカ・ニジェールの軍事政権は25日、首都ニアメーに駐在するフランス大使に対して48時間以内に出国するよう命じた。ニジェール外務省が明らかにした。
外務省は国営放送局ORTNに発表した声明で、シルバン・イテ大使が同日予定されていたニジェール外相との会談を拒んだと説明した。
ニジェール当局はこれに鑑みて、イテ大使の資格を取り消したという。ニジェールの国益に反するフランスの行動が他にもあったとも指摘した。
フランス外務省は25日遅く、AFP通信に対し、フランスはクーデター政権の要求に留意すると表明。そのうえで「クーデター政権は今回のような要求をする権力を持たない。大使の承認は選挙で選ばれた正当なニジェール当局のみが行う」と指摘した。
CNNはフランス外務省にコメントを求めている。
これとは別に米国務省は25日、ニジェール外務省から、特定の米外交関係者の出国を求める書簡の画像がインターネット上に出回っているとの指摘が寄せられたことを明らかにした。ただ、これらの書簡は外務省が発行したものではなく、米政府に対して出国の要請はないという。