ニジェールでクーデターか、警護隊が大統領を拘束の情報

（ＣＮＮ） アフリカ西部ニジェールのモハメド・バズム大統領が２６日、警護隊によって拘束されたと伝えられ、首都ニアメーで抗議運動が巻き起こった。その数時間後、軍服姿の男性が、実権を掌握したと主張する動画声明を発表した。

動画声明では、アマドゥ・アブドラマン大佐を名乗る男性が、兵士とみられる側近数人に囲まれて「我々は、あなた方の知る政権を終わらせることにした」と宣言。理由として治安情勢の悪化や「貧弱な経済的、社会的統制」を挙げている。

同声明によると、国家機関は中断され、陸上の国境は一時的に封鎖されている。大佐を名乗る男性はテーブルの上の文書を読み上げている様子だった。

これに先立ち西アフリカ諸国経済共同体（ＥＣＯＷＡＳ）は２６日に発表した声明で、「権力を力で奪おうとする試みを最も強い言葉で非難し、クーデターを謀った者に対し、選挙で選ばれた大統領を無条件で即時解放するよう求める」と述べていた。

大統領に近い関係者がＣＮＮに語ったところによると、現在は大統領警護隊と政府当局が交渉を行っているという。