ニジェールでクーデターか、警護隊が大統領を拘束の情報
ニジェール大統領府は26日に封鎖され、武装した大統領警護隊員が大統領宮殿前に集結している。
大統領のSNSには、バズム大統領は無事だとする声明が掲載され、国軍と国家警備隊は「この激憤に関与したGP(大統領警護隊)の分子が正気を取り戻さなければ、攻撃する用意がある」と通告した。CNNはこの声明の信憑性(しんぴょうせい)を検証できていない。
同国の内相も現地時間の26日午前、大統領警護隊に逮捕され、ニアメーにある大統領宮殿でバズム大統領と共に拘束されている。
ニアメーでは同日、バズム大統領を支持する数百人が集まって抗議運動を展開。大統領警護隊は、デモ行進が大統領宮殿から約300メートルにまで接近した時点で「警告射撃」を行った。CNNが見た限りでは負傷者はいなかった。
大統領府は26日、ツイッターに「今朝、(モハメド)バズム大統領が自らの護衛隊によって自身の宮殿で拘束されたとの発表を受け、民主主義の支持者による自発的な抗議運動が、(首都)ニアメーと国内(全土)、外国のニジェール大使館前で巻き起こった」と投稿した。
在ニジェール米大使館は、首都ニアメーで政情不安が伝えられていると述べ、「現時点で市内は平穏な状況にある」とした上で、不必要な移動を控えるよう呼びかけた。
現地からの映像を見る限り、大統領府の周辺を除けば、ニアメー市内は平穏な様子だった。