ロシア、金正恩氏に軍用機の内部公開 極東の航空機工場視察で
韓国・ソウル(CNN) 北朝鮮の国営メディアは、金正恩(キムジョンウン)総書記がロシアの航空機工場を視察したことで「深い感銘を受けた」と報じた。
ロシア訪問4日目となる正恩氏は15日、極東のコムソモリスク・ナ・アムーレにあるユーリ・ガガーリン航空機工場を視察。「ロシアの航空機製造業が持つ豊かで独立した潜在能力と現代性」に衝撃を受けたという。国営朝鮮中央通信(KCNA)が16日に報じた。
正恩氏はテストパイロットに面会し、第5世代の戦闘機Su57にも搭乗。機体のテスト飛行を見学した。
戦闘機の操縦席近くで担当社と言葉を交わす金正恩総書記/KCNA/Reuters
KCNAによると同氏は「ロシアの航空技術に心からの敬意を表明」、外部の潜在的な脅威をしのぐ急速な発展を遂げたことを称賛し、工場の今後の成功を祈念した。視察後は工場のビジターズブックに署名入りのメッセージも記したという。
ロシアのマントゥロフ副首相は正恩氏の視察の後、航空機製造と他の産業の両方でロシアと北朝鮮が協力する可能性があると指摘。それはとりわけ両国が取り組むテクノロジーの主権獲得という課題に関連してくるとの認識を示した。同政府が同日、SNSテレグラムに投稿した報道向け発表で分かった。