プーチン氏、北朝鮮との「良い隣人関係」強調 金正恩氏の航空機工場視察後
(CNN) ロシアのプーチン大統領は15日、ベラルーシのルカシェンコ大統領との会談後に開いた記者会見で、ロシアと北朝鮮が今後も「良い隣人関係」を築くだろうと語った。
プーチン氏は朝鮮半島に関連した特別な状況が存在するとした上で、「我々はそれを開かれた形で議論している」と説明。西側からは北朝鮮に対する制裁への違反を懸念する声が上がるが、「この件について、我々はいかなる違反も犯すことはない」と主張した。
ロシア訪問4日目となる北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記は15日、極東のコムソモリスク・ナ・アムーレにある航空機工場を視察した。ロシアの国営メディアが明らかにした。
ロシアのマントゥロフ副首相は正恩氏の視察の後、航空機製造と他の産業の両方でロシアと北朝鮮が協力する可能性があると指摘。それはとりわけ両国が取り組むテクノロジーの主権獲得という課題に関連してくるとの認識を示した。同政府がSNSテレグラムに投稿した報道向け発表で分かった。
当該の施設はロシア最大の航空機工場で、国営メディアのタス通信の報道によれば、ロシア軍の戦闘機Su35S、Su57の開発・製造もここで行う。ロシアの宇宙飛行士ガガーリンの名を冠したこの工場には、正恩氏の父、故金正日氏も2002年に訪れている。
正恩氏は港湾都市ウラジオストクも訪れるとみられる。同市ではロシア軍太平洋艦隊の軍事力を検証する予定。ロシアのプーチン大統領が国営メディアに語った。
北朝鮮は核と弾道ミサイルの開発を巡り、国際社会の制裁対象国となっている。14日には日米韓の国家安全保障部門の担当者らが、北朝鮮とロシアによる制裁違反の可能性について共同で警告を発した。