君主制廃止派、英バッキンガム宮殿内でデモ Tシャツの文字でスローガン
(CNN) 英ロンドンのバッキンガム宮殿で23日、君主制に反対する活動家らがTシャツの文字でスローガンを掲げるデモを実施した。
君主制の廃止を訴えている団体「リパブリック(共和制)」が発表した声明によると、国内各地から集まったメンバーらが観光客を装って宮殿を訪れ、大広間に並んで立った。
同団体が公開した写真によると、メンバーらが着たTシャツの文字は「NOT MY KING(私の国王ではない)」というスローガンになっている。
声明によれば、グループのうち6人は警備員にいったん拘束され、正門から外へ誘導された。
リパブリックがバッキンガム宮殿内でデモを決行したのは初めてとされる。同団体は「市民が君主制の本拠に立ち、世襲権力への反対を宣言した。素晴らしい趣意表明だ」と称賛した。
同団体のグラハム・スミス代表は声明で、「チャールズ国王は批判を免れない。エリザベス女王の在位中に君主制を守ったような尊敬を集めていない」と主張した。
スミス氏によると、次回のデモは11月7日の議会開会で予定されている。リパブリックはチャールズ国王の戴冠(たいかん)式に合わせたデモにも関与していた。