クジラ、海面に浮上しボートが転覆 2人死傷 豪州
(CNN) オーストラリア東部ニューサウスウェールズ州の水上警察幹部は9月30日、同州シドニー市のボタニー湾近くで同日早朝、クジラ1頭と衝突したとみられるボートが転覆し、乗っていた1人が死亡、別の1人が病院に搬送されたと報告した。
現場は同湾にある岬の沖合。警官が急行し、2人を救助したが、1人の死亡が確認されたという。
初期情報を踏まえ、クジラはボート近くの海面に躍り出たか、浮上した際にボート本体に衝突した可能性があるとした。ボートは引き揚げられ、科学捜査の検査を受ける予定。
9月30日はオーストラリアで10月6日まで全国的に続く、ボートの安全操縦週間の初日で、救命胴衣の着用の重要性が訴えられていた。地元テレビによると、転覆したボートの2人が救命胴衣を利用していたのかは不明となっている。
豪州の海上安全局は先に、同国沖合では今年、目撃されるクジラの頭数が増えていると警告。遊泳客やボート利用者に対しクジラを見つけた場合、100メートルの距離を保つよう促し、子どものクジラが共にいれば300メートル離れるよう勧告していた。