真冬の南極基地で病人、往復7千キロの救助作戦 オーストラリア

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オーストラリアが南極の沿岸部で運営する常設基地の一つ、ケーシー観測基地/Torsten Blackwood/AP

オーストラリアが南極の沿岸部で運営する常設基地の一つ、ケーシー観測基地/Torsten Blackwood/AP

(CNN) オーストラリア南極局は4日、真冬の南極基地で病人が発生し、往復約7000キロを横断する救助作戦を展開していることを明らかにした。

発表によると、砕氷船RSVヌイーナが同国南部タスマニア州ホバートから3000キロ以上を航行して南極大陸東部のケーシー観測基地に向かい、患者1人を救助した。

この隊員は症状が進行しており、オーストラリアの専門医による診断と治療を必要としていた。このため、同隊員をタスマニアに帰還させて必要な専門治療を受けさせることを最優先したとしている。

ケーシー観測基地は、西オーストラリア州パースから約3880キロ南部に位置する南極のベイリー半島北部にある。

同基地はオーストラリアが南極の沿岸部で運営する常設基地の一つで、年間を通してスタッフが常駐する。夏の間は約150人の観測隊員が訪れるが、厳寒の冬季に残る隊員は16~20人程度。

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