真冬の南極基地で病人、往復7千キロの救助作戦 オーストラリア
ヌイーナは激しいしけで悪名高い南極海を何日も航行。海氷を砕きながら南極大陸に接近したところで、ヘリコプター2機が発進して3日にケーシー基地に到着し、患者を同船まで搬送した。
同船は現在、ホバートに向けて航行中で、来週中に到着予定。船内の医療施設で極地医療の専門医とホバート病院の医療スタッフが患者に付き添っている。
最低気温が氷点下30度に達することもある冬の南極は、通常であれば基地への飛行はできない。日光はほとんどなく、突然の猛吹雪や強風に襲われることもある。
ケーシー基地に最も近いのは氷の滑走路をもつウィルキンズ飛行場だが、同飛行場の運用は夏季のみとされている。