米海兵隊のオスプレイ墜落、3人死亡 オーストラリアで演習中
(CNN) 米海兵隊の軍用機「MV―22Bオスプレイ」が27日、オーストラリアの北部準州で演習中に墜落し、海兵隊員3人が死亡、5人が重傷を負って州都ダーウィンの病院に搬送された。
海兵隊の27日の発表によると、隊員23人を乗せたオスプレイは現地時間の午前9時半ごろ、メルビル島に墜落した。原因は調査中としている。
これに先立ち北部準州は、一部の隊員が現場で手当てを受けたと説明していた。
オースティン米国防長官は犠牲者に哀悼の意を表した。
北部準州警察によると、米海兵隊のオスプレイ2機は同日午前、州都ダーウィンを出発して約80キロ離れたティウィ諸島へ向かっていたが、このうち1機がメルビル島に墜落した。
オーストラリアのアルバニージー首相とマールズ副首相兼国防相は共同声明を発表し、犠牲者を追悼した。
軍事評論家のセドリック・レイトン氏は27日、CNNの番組の中で、機械系の故障だったのかどうか判断するのは時期尚早だと指摘。今回のような合同軍事演習は、同盟国間の連携強化を目的として実施されると解説している。
オスプレイは1980年代の運用開始以来、機械系のトラブルや運用上の問題による事故が後を絶たない。直近では2022年、米カリフォルニア州で演習中に墜落して米海兵隊員5人が死亡。同年、北大西洋条約機構(NATO)の演習中にノルウェーで起きた事故では米兵4人が死亡した。