中国で拘束の豪作家、獄中死の不安に言及 腎臓に嚢胞

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楊恒均(ヤンヘンジュン)氏=2010年11月/Zhan min/Imagine China/Reuters/File

楊恒均(ヤンヘンジュン)氏=2010年11月/Zhan min/Imagine China/Reuters/File

(CNN) 中国で4年以上前から拘束されている中国系オーストラリア人の作家、楊恒均(ヤンヘンジュン)氏(58)がこのほど、支持者らへのメッセージで腎臓の近くに大きな嚢胞(のうほう)が見つかったことを明かし、獄中で死を迎えるかもしれないと述べた。

楊氏は2019年、中国の家族に会いに行った際に拘束され、スパイ行為の罪に問われた。本人は否定したが、21年に非公開の裁判にかけられた。判決は先送りされている。

24日付のメッセージによると、2カ月ほど前から腎臓に痛みを感じ、最近の診察で約10センチの嚢胞が腎臓を圧迫していると告げられた。

「私がここで死んだら、外の人々が真実を知ることはないだろう」「私になにかあったら、だれが代弁してくれるだろう」とつづっている。

楊氏の友人は、同氏が不当な拘束下で命の危険にさらされているとして、豪政府に対し、中国に病気療養のための釈放を求めるよう呼び掛けた。

アルバニージー豪首相は28日の記者会見で、来月インドでの主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で、中国の習近平(シーチンピン)国家主席に懸念を伝える構えを示した。

一方、中国外務省の報道官は28日の定例会見で楊氏の件について質問を受け、中国は法治国家だと強調。司法当局は合法的な手順を踏んでいると説明した。

楊氏は中国生まれで、中国外務省に勤務した経歴を持つ。オーストラリア国籍を持ちながら、米国を中心に活動してきた。拘束されるまで、中国政府批判のツイートを繰り返していた。

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