サメがサーファー襲う、必死の抵抗も瀕死の重傷 豪州東部
(CNN) オーストラリア東部ニューサウスウェールズ州の警察は26日までに、同州ポートマッコリーにあるライトハウスビーチ近くでサーフィンに興じていた44歳の男性がサメに襲われ、生死が危ぶまれる重傷を負ったと報告した。
警察は声明で、サメの攻撃は「しつこくて長かった」と説明。地元テレビ局は、男性は約30秒間サメと戦い、海岸へ戻ることができた際に自らが負ったけがの程度を思い知らされたと伝えた。
海岸に居合わせていた目撃者が止血処置を施し、救急隊員が地元の病院へ搬送していた。
地元警察の幹部は、脚部の下部に瀕死(ひんし)の重傷を負い、失血もおびただしかったと指摘。脚部は食いちぎられた状態になっていたとの証言もある。
サメの襲撃は25日に起きたもので、同ビーチは少なくとも24時間の閉鎖が決まった。ドローン(無人機)も飛ばし、海域の警戒とサメの動きに注意を払うともした。
米フロリダ州の博物館が管理している「国際サメ襲撃ファイル」のデータによると、人間とサメの自然発生的な遭遇の件数では豪州が米国に次いで2番目に多い。豪州のサメ被害に関するデータベースによると、ニューサウスウェールズ州の海で昨年起きた人間とサメの接触は10件で、このうち負傷が7件、死亡が1件となっていた。