イスラエル軍、ガザのハマス拠点に大規模攻撃
(CNN) イスラエルでは数十年ぶりとなる家屋を一軒一軒まわる激しい戦闘が48時間以上続いた後、イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザ地区周辺のイスラム組織ハマスが侵入した全ての集落を奪還したと明らかにした。
イスラエル国防軍(IDF)は9日、声明で、イスラエル軍が現在、ガザ地区で、ハマスに属するいくつかの戦略拠点に対して大規模な攻撃を行っていると明らかにした。
ハマスは7日午前、今回の襲撃を開始し、イスラエルに対してロケット弾を撃ち込み、武装したメンバーをガザ地区から国境を越えてイスラエルに送り込んだ。襲撃により700人以上が死亡した。死亡者の中には外国人や二重国籍の人もおり、国別でみると、ブラジル、フランス、メキシコ、ネパール、タイ、ウクライナ、英国、米国など。死者の大部分は若者で、オールナイトの音楽フェスに参加していた。イスラエルの救急隊によれば、音楽フェスの会場で、少なくとも260人が死亡した。
ハマスは100人あまりの人質を取っていると主張しており、人質の中にはイスラエル軍の幹部も含まれる。
イスラエルはハマスからの攻撃に対して素早く対応し、ガザ地区のハマスの拠点に激しい空爆を実施したほか、8日にはハマスに対して正式に宣戦布告した。パレスチナ当局によれば、一晩中続いたイスラエル軍による空爆で、少なくとも560人が死亡した。空爆により、住宅やモスク(イスラム教礼拝所)が破壊された。国連によれば、約7万4000人が学校に避難している。
ハマスもイスラエル軍の空爆に対抗し、イスラエルに向けてロケット弾を撃ち込んだ。