ハマス戦闘員が化学兵器の情報を「所持」 イスラエル大統領
(CNN) イスラエルのヘルツォグ大統領によると、今月7日のイスラム組織ハマスによる奇襲攻撃に関与した戦闘員の遺体とともに、化学兵器の製造マニュアルを保存したUSBメモリーが見つかった。
ヘルツォグ氏は大統領府を通した声明の中で、USBメモリーには国際テロ組織アルカイダの2003年付のマニュアルから、「青酸化合物の散布機」の図を含むページが保存されていたと明らかにした。
大統領府が公開した2ページの文書には、日用品で組み立てた機器の大ざっぱなスケッチが描かれている。
USBメモリーにはこのほか、誘拐の手順や化学物質を使った大量殺人の方法を説明した文書が入っていたという。
CNNは文書の内容などを独自に確認できていない。イスラエル政府からはこれまで、奇襲攻撃のハマス戦闘員が化学兵器使用の手段を持っていたとの情報はなかった。
ヘルツォグ氏は英テレビ・スカイニュースとのインタビューで、この文書からハマスとほかのイスラム系テロ組織の思想的なつながりがうかがえると主張。「われわれが相手にしているのはイラク・シリア・イスラム国(ISIS)、アルカイダ、そしてハマスだ」と述べた。
イスラエル当局者がCNNに語ったところによると、文書が見つかったとの情報は「ハマスによる化学兵器使用の意図」と題し、世界各地のイスラエル大使館に送られた。