ノンバイナリー公表の判事、遺体で発見 メキシコ

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メキシコ初の「ノンバイナリー」の判事が自宅で死亡しているのが見つかった/@ocielbaena/Twitter(X)

メキシコ初の「ノンバイナリー」の判事が自宅で死亡しているのが見つかった/@ocielbaena/Twitter(X)

グアダラハラ(CNN) メキシコの判事で初めて性自認が男女のどちらでもない「ノンバイナリー」を公表し、性的少数者の活動家としても知られたヘスス・オシエル・バエナ・サウセド氏が13日、中部アグアスカリエンテス州の自宅で死亡しているのが見つかった。

州当局によると、同じ家でバエナ氏の恋人とされる同居人の遺体も発見された。

メキシコ公安相によると、死因は不明。州検事総長は、今のところ事件性は認められないと述べた。

検察によれば、初期捜査で現場以外から血痕は見つかっていない。家に入る通路にも異変は見当たらず、第三者がかかわった可能性はないとみられる。2人の遺体のうち、一方は刃物を握っていたという。

州検事総長はジェンダー関連の見地から捜査が進められると述べたが、憎悪犯罪との関連には言及しなかった。

バエナ氏は1年あまり前から州選挙裁判所の判事を務めていた。昨年10月にはCNNスペイン語放送とのインタビューで、ノンバイナリーの判事は中南米諸国でほかに例がないと指摘。性的少数者に「チャンスはある」とのメッセージを送りたいと話していた。

中南米諸国はこの数十年、性的少数者の結婚の平等に向けて、目覚ましい進歩を遂げてきた。しかし活動家や本人らは今も社会的及び宗教的保守派からの暴力と差別にさらされている。

メキシコでは昨年までに全州で同性婚が合法化された。今月、西部グアダラハラ市は中南米で初めて、アジア初の香港とともに、性的少数者によるスポーツの祭典「ゲイ・ゲームズ」の開催都市となった。

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