猛烈なハリケーン直撃 全通信が途絶、被害状況把握できず メキシコ南部アカプルコ
(CNN) 猛烈なハリケーン「オーティス」に直撃されたメキシコ南部ゲレロ州のアカプルコで25日、全通信が途絶した。オーティスは沿岸付近の海水温の異常な上昇によって上陸直前に勢力が急激に強まり、住民が直撃に備える時間はほとんどなかった。
オーティスはわずか12時間で、熱帯低気圧から最も強い「カテゴリー5」のハリケーンに発達。史上最も強い勢力で、太平洋に面したメキシコ南部の一帯を襲った。
観光地として知られるアカプルコの人口はおよそ80万人。猛烈なハリケーンの到来は予想外だった。
土砂崩れで通行止めになった道路を渡り避難する人々=25日、メキシコ南部ゲレロ州アカプルコ近郊/Marco Ugarte/AP
オーティスが急激に勢力を強めながら接近する中で、米国立ハリケーンセンターは「悪夢のシナリオ」が展開されているとして警告を発した。
オーティスは現地時間の25日午前0時25分ごろ、風速約74メートルでアカプルコ付近に上陸した。現在は勢力を弱めながら内陸部へ進んでいる。
メキシコ南部ゲレロ州アカプルコ周辺の26日までの予想降水量/cnnweather
被害の全容は現時点で明らかになっていない。