ガザの国連機関に燃料補給、「物資輸送に限定」
(CNN) 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は15日、約2万3000リットルの燃料が同機関に補給されたと明らかにした。ただし、使途はパレスチナ自治区ガザ地区とエジプトの境界にあるラファ検問所からの物資輸送に限定されているという。
UNRWAがガザ地区に置く事務所の責任者トーマス・ホワイト氏は「燃料2万3027リットルを受け取った。だがラファからの物資輸送にのみ使うよう、イスラエル当局に制限をかけられている。水道施設や病院向けの燃料はない」とX(旧ツイッター)に投稿した。
また、「この補給量は救命活動を維持するために毎日必要とする量の9%にすぎない」とも指摘した。
ラファ検問所にいるCNNの通信員は、燃料を積んだトラックが15日朝にエジプトからガザ入りしたのを目撃した。イスラム組織ハマスによる先月7日の奇襲を受けて、イスラエルはガザ地区を完全封鎖した。以来、ガザ地区に燃料が補給されたのは今回が初めて。
燃料補給に先立ち、イスラエルの占領地政府活動調整官組織(COGAT)は、ラファ検問所からガザ地区南部に人道支援物資を輸送する国連のトラックが15日に同検問所で燃料の補給を受ける予定だと明らかにしていた。