国連運営の学校に爆撃、映像に遺体散乱の光景も ガザ北部
(CNN) 国連によると、パレスチナ自治区ガザ地区北部で18日、国連運営の学校が爆撃を受けた。現場からの映像には、女性や子どもらの遺体が床に散乱した光景が映っている。
映像では2階建て校舎の各階の部屋が映し出される。室内には粉じんに覆われた十数人の遺体が横たわっていた。机が吹き飛ばされてたたきつぶされ、ある部屋の壁には大きな穴が開いていた。中庭のひさしが崩落し、地上にがれきの山が見える。
パレスチナ各地で学校を運営する国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の報道官は、現場がジャバリヤ難民キャンプ内の学校であることを確認したが、原因は不明だとし、犠牲者の人数については今も情報が入っていることころだと述べた。
UNRWAのラザリーニ事務局長はX(旧ツイッター)に「おぞましい」映像だと書き込み、校舎には当時、数千人の住民が避難していたと指摘した。
イスラエル軍はCNNに、この件を把握して調査中だが、それ以上のコメントはないと述べた。
一方エジプトとカタールは、イスラエルによる攻撃だったと主張している。カタールはガザ地区の学校や病院への攻撃をめぐり、国連の独立調査チームを現地へ派遣する必要があると主張した。国連はすでに、ガザ市内のシファ病院への立ち入りを求めている。
UNRWA報道官によると、ガザ市では17日にも、住民4000人の避難先となっている学校が繰り返し攻撃を受けた。同報道官は、戦闘と通信遮断のために救急車が到達できないようだと訴えた。ラザリーニ氏はこの学校で数十人が死亡したとの見方を示し、人道停戦に一刻の猶予もないと強調した。