パリ・エッフェル塔付近で刃物男を逮捕 1人死亡、2人負傷
(CNN) パリの観光名所、エッフェル塔付近で2日、男が刃物とハンマーで観光客1人を殺害、2人を負傷させ、警察に逮捕された。ダルマナン内相が同日夜の記者会見で語った。
発表によると、現場に出動した警官の1人がテーザー銃で容疑者を制止した。
死亡したのはフィリピン生まれのドイツ人男性。負傷者2人と容疑者の命に別条はない。
容疑者は逮捕された後、アフガニスタンとパレスチナでこれ以上イスラム教徒が死んでいくのは見るに堪えないと供述した。
ダルマナン氏によると、容疑者は1997年にフランスで生まれた。2016年に「暴力行為」を計画した罪で禁錮4年の刑を言い渡された。
情報当局は、本人に重篤な精神障害があることを把握していたという。
同氏が警察からの報告として語ったところによれば、襲撃時に「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んでいた。
現場で撮影された動画には、パトカーや救急車、消防隊が出動し、周囲が通行止めになって封鎖された様子が映っている。市民には現場に近づかないよう警告が出された。