自身が首相でいる間、自治政府によるガザ統治なし ネタニヤフ氏
(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相は6日、自身が首相でいる間は、パレスチナ自治政府がパレスチナ自治区ガザ地区を統治することはないと語った。今回の発言によって、イスラム組織ハマスとの戦争が終結した後のガザの統治について、イスラエルと米政府との立場の違いが浮き彫りになった。
ネタニヤフ氏はX(旧ツイッター)への投稿で、「私が首相である限り、これは起こらない。子どもをテロのために教育し、テロに資金を提供し、テロリストの家族を支援するような者は、ハマスの撲滅後、ガザを統治することはできない」と述べた。
ネタニヤフ氏の発言の前には、スカイニュース・アラビアが6日、パレスチナ自治政府のアッバス議長がガザとヨルダン川西岸地区で政権を担う用意があるとの考えを明らかにしたと報じていた。
米国のバイデン大統領は先月、戦争の終結後、ガザとヨルダン川西岸はパレスチナ自治政府が統治すべきだとの考えを明らかにしていた。バイデン氏は米紙ワシントン・ポストへの寄稿で、和平のために取り組むのであれば、ガザとヨルダン川西岸は単一の統治機構のもとで再統合されるべきであり、最終的には再生したパレスチナ自治政府のもと、全員が2国家解決に向けて取り組むべきだと述べていた。
しかし、ネタニヤフ氏は繰り返し、パレスチナ自治政府によるガザ統治の考えを否定している。