食料燃やし、店舗を荒らす イスラエル軍兵士の破壊行為が動画で拡散 ガザ地区
動画の多くは、兵士らが自らソーシャルメディアに投稿したとみられる。
ある動画ではIDFの兵士1人が、ガザ北部ジャバリヤにあるという店舗を荒らしている。兵士は店の商品を一つ一つ手に取り、床やカウンターに投げつけている。棚の上にあった人形2体の頭部を粉々にする様子も映っている。
この他、兵士1人がガザの建物の壁に手を置いて立つ画像も出回った。壁には赤いスプレーでヘブライ語の文言が書かれている。「落書きを消す代わりに、ガザを消させてくれ」と読める。
「落書きを消す代わりに、ガザを消させてくれ」と書かれた壁の横に立つ兵士/Obtained by CNN
イスラエルの人権団体の関係者はCNNの取材に答え、上記の動画は氷山の一角に過ぎないと指摘。「単なる無礼や無視以上のものであり、人間性を否定する行動だ」と非難した。その上で「政治家や高位当局者らがガザのパレスチナ人について話すのを聞けば、驚くことではないと思う。彼らは(イスラム組織)ハマスと民間人を区別しない」と述べた。
またIDFのガザに対する方針は、「復讐(ふくしゅう)」の一環だとの認識も表明。ハマスが10月7日にイスラエルへ仕掛けたテロ攻撃が念頭にあるとの見方を示した。