イスラエル軍、「2千人余のテロリスト殺害」 戦闘休止の失効後
(CNN) イスラエル軍は23日までに、戦闘休止の合意崩壊を受けパレスチナ自治区ガザ地区への地上侵攻作戦を再開した12月1日以降に殺害した「テロリストは2000人余」に達すると主張した。
ガザを実効支配するイスラム組織「ハマス」の戦闘員らを意味するとみられる。
ハガリ軍報道官が記者会見で述べた。「ガザ市中心部にある行政の中核機能などが集まっている場所では戦略的なトンネル網を破壊した」とも主張し、ハマスの中枢機能の解体を狙う上で重要な意味を持つとも続けた。
イスラエル軍は先に、ハマス戦闘員の人数について今年10月7日の軍事衝突が始まる前の段階で約3万人だったとする見方を示していた。
イスラエルのハネグビ国家安全保障問題顧問は最近、10月7日以降にガザで死亡した少なくとも7000人は「ハマスのテロリスト」だったと推定。ハマスが同日仕掛けた大規模奇襲へのイスラエルの反撃の規模をハマス指導陣が想定していたとは思えないとも述べた。
イスラエル軍は、ハマスが奇襲で捕まえた人質やイスラエル内のパレスチナ人の収監者らの一部交換を条件にガザでの戦闘休止に同意。交戦は7日間止まっていたが、合意の失効と共に地上侵攻を再開していた。
ただ、ガザでの戦闘で民間人の犠牲者が増える状況を踏まえ、イスラエルに対し軍事作戦の目標のより明確な定義などを求める圧力も高まっている。